皆様、旧年中はお世話になりました。日本では大地震、RENOでは墜落事故と、あまりにも色々な事が起こり、社会的にも個人的にも考えさせられる事の多い一年ではありましたが、年も改まり、個人の制作や執筆活動も充実させたいと思います。
本年また御教授賜りますよう、お願い申し上げます。

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皆様、地震お見舞い申し上げます。東北関東大震災の発生からほぼ1週間が経過いたしました。被災地の状況を伝え聞くたび、自分の無力さが身にしみる毎日です。

東京も計画停電の実施など、やや不安定な要素もありますが、ほぼ普段どおりの生活が続けられる事自体がありがたいことです。普段では気がつかない事ですが、この国の日常がとてつもなく利便性が高く、贅沢なものであったか、認識を新たにしました。

このような慌しい状態ではありますが、当初の予定通りに、東京とびもの学会に参加いたします。このような時にイベント参加というのは、いささか不謹慎と思われる方もいらっしゃるかもしれません。それでも、できうる限り普段どおりの生活を続け、通常の経済活動を継続することも、直接被害を受けなかった者の勤めではないかと考えます。

さすがに今回のイベントには、残念ながらあまり新しいものを持ち込む余裕は無くなってしまいました。新作は、キット化を念頭にNC作成した、NEMESIS NXTのABSモデル程度です。本来であれば、スチレンペーパー製のライトプレーンキットの試作も展示できる予定でしたが、今回は残念ながらパーツの公開のみになります。それでも、今後の活動方針を皆様に見ていただき、楽しんでいただけるような展示にしたいと考えております。

このような状況だからこそ、どんな小さなことでもいい、楽しみや喜びを伝える努力を続けていきたいと思います。
ほぼ1年ぶりの更新が新年のご挨拶となりました。本年は1月中に転居、2月より工房の稼動を控え、より制作活動を充実させるべく、努力していく所存でございます。皆様、本年も宜しくお願いいたします。

以下、新年のご挨拶画像です。既にcgで公開済みですが、ご容赦下さいませ。
NewYearcard2011.pdf

3月6日に秋葉原の3331 Arts Chiyodaで開催されるイベント「空フェス!」に展示参加することとなりました。

http://enjoynicolive.com/event/sorafes/

NC切削モデルの展示は昨年の「東京とびもの学会」以来、ほぼ一年ぶり。デモフライトでは、ほぼ最終形に近づいたフリーフライト3号機のお披露目になる予定。現在、1号機、2号機で推力軸線の最終確認を行い、結果を3号機にフィードバックという段階です。立体飛行モデルのほうはスケジュール的に展示が難しいので、こちらは4月の「東京とびもの学会」でお披露目の予定です。

立体飛行モデルの飛行試験の様子はこちら



3DCGによる実写合成ムービーはこちら(背景はステッドフィールド飛行場)

新設計機のフライトテスト。軽量化の結果、飛行時間は屋外でも15秒程度まで伸びたが、風の影響はさらに大きくなった。何れにせよ、各部に補強が必要。


最後に飛行テストを行ったのが3月なので、ほぼ半年ぶりに再設計した機体のテストを実施。今回は、ゲンビデオワークスの川元先生にお手伝いいただき、飛行テストを若洲海浜公園にて撮影。映像は編集後、今週中には公開予定

さて、今日のテストでの問題点
1:主要な素材をEPPとしたため、特に翼の剛性が不足。
→補強の為、1ミリスチレンペーパーで翼裏面に桁を追加する。
→機首も旧型機と同様、カーボンで補強の必要あり

2:張り合わせ面の接着強度不足
→スプレーボンドはしっかりと塗布すること

3:肝心の動力ゴムが性能不足
→アメリカ製の専用ゴムをハコ(100メートル単位)で購入

全体としては、室内機としては申し分ない設計となったが、野外では軽量、剛性不足で今日のように風の強い状況では不安定。また、動力についても、野外ではプロペラの大型化、ハイトルクの動力ゴムが必要。
それでも上手く風に乗れば、20秒近い飛行時間が得られたのは収穫。安定飛行中に急に横転失速といった悪癖も出なかった。カナード機としては、それなりに理に適った設計にはなっているのだろう。
来月中には再設計した立体タイプも飛行試験を実施したい。

0603.jpgかなりの飛行機好きでも、ダグラスD-558-2といって、すぐに姿が思い浮かぶ方がどれくらいいるだろう?
スコット・クロスフィールドの操縦で世界で始めて、マッハ2を突破した実験機がこの「スカイロケット」である。
一連の「Xプレーン」の系統に連なる機体ではあるのだが、海軍とダグラスのプロジェクトのため、Xナンバーが付かず、兄貴分の「スカイストリーク」と共に、マイナーな実験機の中でも更にマイナーな存在である。





 映画版「ライトスタッフ」では、ホーカー・ハンターが代役となっていたが、1940~50年代初期の実験機の中では、とりわけ美しい機体である。エリアルールが導入される前の設計のため、胴体中央こそやや寸胴ぎみだが、スマートなサイドプロフィール、前進したコックピット、小さな主翼、余計な要素を取り払った、いってみれば「オールドスタイル・ビューティー」と言えよう。

 自分がこの飛行機を知ったのは中学生の頃。学校の図書室に、1960年代発刊の、技術記録ノンフィクションシリーズが収められており、その中の一冊に、ダグラス社でスカイロケットの主任テストパイロットだった、ビル・ブリッジマンの「超音速パイロット」もあった。このシリーズは、ホンダのマン島TTレースへの挑戦記、弾丸列車計画から始まる新幹線の開発記、ポルシェ設計のアウトウニオン・レコードカーの記録など、その後の自分の進路に大きな影響を与えた(捻じ曲がった、とも言えるが)書籍だった。
 子供の頃から飛行機好きで、イエーガーの音速突破のエピソードや、X15が宇宙空間まで達した事等、知識として知ってはいたが、実際のテストパイロットの手記は非常に臨場感があり、何度も借りて読み返した。結果的には理数系、技術系に進むには自分は甚だ努力不足で、デザイン系に流れていったが、自動車、飛行機といった機械への執着は、今もって残っている。リノのレースを知ったのもこの頃だったから、大学での卒業制作は、25年以上の時間を経て自分の夢の一部を小さな形で実現したともいえる。
 この飛行機はいつか立体でモノにしてみたいと思っていたが、古い時代の実験機ゆえ完成度の高い模型のキットも無く、資料も日本語で読めるものは、1983年に航空ファン誌に掲載されたダグラスの歴史を綴った連載記事くらい。航空図書館でも古いジェーン年鑑を見つけたくらいだった。
 だから1990年に専門学校の研修旅行で、スミソニアンを訪れた際は、実機の前で30分程、穴の開くほど眺めたほどだった。このときの研修は、自分で見学先の企画を立て、学校側に申請するというモノで、ニューヨークではアメリカ自然史博物館に入り浸って、恐竜の骨格を眺め回すといった、なんともマニアック、オタくささ全快の研修旅行でもあった。スミソニアンも2日間入りびたりだったが、「スカイロケットの周囲に居た時間が一番長く、写真もかなり撮影した。
 その後はamazonなどで、洋書の資料を見つけると購入、模型も昨年、しっかりした国際スケールのキットが発売された。今回の写真は、それらをまとめてみたモノである。
 言ってみれば、これが自分の無茶のルーツである。よくもまあ、25年間も引きずっていたと、我ながら自分の執念深さに呆れてしまうが、今ならば、ここまで引きずってきた全ての事柄に、もっと素直に向き合えるように思える。
プロモDVDが漸く完成。3DCGは完全に作り直しました。撮影素材から写っている飛行機を消すのがしんどかった...


3DCG実写合成の最終版。パイロットのおねーさんもちゃんと作りましたよ!

0322_05.jpg3DCGのカメラの画角がちょっとワイドすぎかも...















0322_04.jpgおねーさんですが、ライティングがイマイチで、マネキンっぽい仕上がり。頭髪の影にも実は問題アリ。
現在、単体で見られるよう、再度調整中。ボディスーツももう少し皺が必要ですね...


フィジカルモックアップを自然光で撮影。最終的な仕上がりをご覧下さい。

0322_03.jpg大学の参考作品図録掲載用に背景を加工。プロペラも回転しているように画像加工済み





0322_01.jpg下面のディティールをご覧あれ












0322_02.jpgキャノピー越しに反対側が見えますよ!